BUMP OF CHICKENとめうめう

BUMP OF CHICKEN 歌詞解釈とか創作、趣味についてのブログです。

BUMP OF CHICKEN ディアマン 歌詞解釈 後編

失礼しました。
ディアマン歌詞解釈の続きです。


「大勢の人がいて ほとんど誰の顔も見ない
生活は続くから 大切な事だってあるから
情報が欲しくて ドアからドアへと急いで
心は待てないから どうせ雲のように消えるから」

ここめっちゃむずい!!と思わず声に出しましたね。いや、もうどういう事??状態です。
えーっとつまり⋯
大勢の人が外の世界にはいるけど、誰も周りなんて見ていない。(誰も僕に気づいてくれない。)
彼らには彼らの生活があって、彼らの守るものがあるから。
変わっていく自分の心を見失わないように追いかけるけど心を捕まえることは叶わない。
ってことかな、うーん、ここはまた色々考えてみます。


「何も知らないんだ 多分 全然足りないんだ まだ」


「変われなかった少年 昔のようには笑えない
そういう意味では 変わったと言えるのかも
何に勝ちたいのか どんどん自分を強くした
解ろうとしないから 解ってくれなった」

変われなかった=結局怖がりのまんまの自分って事かなと。
どんどん虚勢を張って周りを拒絶して、だけど本当は内心とても怖くて⋯こんな状況じゃ笑えないのも当然な気がします。
そして少年は気づきます。
自分が拒絶して解ろうとしなかったから誰も解ってくれなかったんだ。と。


「変われなかったシンガー 同じ事しか歌えない
それを好きだった頃の自分は きっと好きだった
5Wのアンプが 小さいながらも絶叫した
目を開けたら 全て側にいた 未だに」

一方シンガーの方も実は変わってなかったんですね。結局同じ事しか歌えなくて。
少年は一度拒絶したシンガーのことを解ろうと思いもう一度彼の歌を聴いてみることにしたんだと思いました。
そうすると変わったと思っていたシンガーが変わっていないことに気づけた。あの時気づけていたなら僕は今までずっとこのシンガーの事を好きだったんだろうなと少年は考えたのかな。

窓を締め切ってギターを弾いていたあの頃を思い出す。
そして目を開ける(自分だけの世界から外の世界に戻って来る)と全てがあの頃のまま、ギターもアンプも楽譜も少年がシンガーを大好きだった頃のまま。


「懐かしむ事はない 少年はずっと育ってない
昔話でもない 他人事でもない でもしょうがない
何にだってなれない 何を着ようと中身自分自身
読み馴れたシナリオの その作者と同じ人」

あの頃を懐かしんでいい思い出にする、それも一つの道ですよね。
「あー、昔はあのシンガーに憧れて僕もバンドマンを目指したっけ、懐かしいなぁ。」
と。そうやって大人になってきた方も多いと思います。

だけど彼はその夢を懐かしんで、昔話として他人事のように話す道は選べませんでした。
何事かを成すには遅くなってしまったけれど、諦めなきゃいけないのも分かっているけど諦めたくない。
まあ端的に言うと後悔してるんだろうなと。自分の中で割り切れてない感じがすごくします。

そして、どれだけ(心が)旅をしても、どんどん変わっていっても結局自分は自分で、自分以外のものに変わることは出来ないんだな。どれだけ姿形が変わろうとシナリオの作者(自分自身)なんだなとしみじみ。


「アンプは絶叫した 懸命に少年に応えた
シンガーは歌った イヤホンから少年へと
どこにだって行ける 僕らはここにいたままで
心は消えないから あの雲のように何度でも」

どれだけ時間が経っても音楽はあの頃のように一生懸命少年に応えます。
シンガーもあの頃のように少年へと歌い続けます。
その後、僕らはここにいたままで僕達の思いは歌に乗ってどこまでもいけるよと解釈したのですがここはちょっと雑な考察かも⋯すみません。

そして先の歌詞では心は雲のように消えて掴みどころのない存在という感じでしたが、ここでは消えずにちゃんとあるという確信が生まれています。
これは心が揺らがないものになったとして彼の成長と捉えるべきなんですかね?


「何も知らないんだ 多分 全然足りないんだ まだ
その声とこの耳だけ この声とその耳だけ 」

散々出てきたこのフレーズ、やっぱり
「まだ周りの人のこと何にも知らないんだよね多分、僕はまだ全然理解してあげられてないんだよね」
と取るのが無難かなと。


正直考察が難しくてグダグダしましたすみません。
まだ私も人生経験が足りないのでこういう事あったあったって思いながら考察が出来ない歌詞とかもあって⋯(>_<;)

今回の少年とシンガーの関係についてはバンプも明言はしていないのでどうにでも取れると思います。
けれど私がディアマンを初めて聴いた頃にネット掲示板等で
バンプは変わった、金儲けのためにテレビに出るようになった」
とか
「昔の尖った感じがない、今は丸くなりすぎて面白くない」
と言った意見をちらほらと目にしておりました。

そのせいで私は、この曲は藤原さんからバンプファンへのメッセージなんじゃないかなと感じるようになりました。
「君達は変わったって言って興味を無くしたみたいだけど僕らはずっと同じ事しか歌ってないし、表現方法が変わっても本質は変わらないよ。
もし僕達から離れて行っても、また戻ってきた時は君のために一生懸命歌うよ!」
って言うメッセージを感じるというか。

最近のバンプは〜とか言ってる人は本当にディアマンを一回聴いてくれと思う(笑)
藤原基央の牙は折れてない、爪も鋭いまんま、昔と変わらないBUMP OF CHICKENって言うのを感じられると思うんです。

この歌の主人公は自分の夢を叶えられなかった、まあ有り体に言えば敗者な訳ですけど、敗者の物語をここまでかっこよく歌えるのは流石だなと思ったし何度聴いても最高ですね。
BUMP OF CHICKEN藤原基央の真髄と言った感じです本当に。

正直最後のこれを言いたかったが為に歌詞解釈をしました(笑)
長らくお付き合いいただきありがとうございました。
拙い部分も多かったですが何か響く部分があれば嬉しいです。