BUMP OF CHICKENとめうめう

BUMP OF CHICKEN 歌詞解釈とか創作、趣味についてのブログです。

BUMP OF CHICKEN 太陽 歌詞解釈

今回は「ユグドラシル」から「太陽」を選ばせてもらいました。
この曲は初聴終了後主人公がこれからどうなってしまうのか不安でハラハラした思い出があります。
曲自体はゆったりしてて優しい印象だったんですが歌詞が不安を煽ってくるというか⋯(笑)
いつか歌詞解釈をしてみたいと思っていた曲なのでので頑張ります。


「二度と朝には出会わない 窓の無い部屋で 動物が一匹
ドアノブが壊れかけていて 触れたら最後 取れてしまいそうだ」

まず窓のない部屋がどこなのかという事ですが、これは主人公の心の殻、その内側と考えるのが丸いかなと。
二度と朝には出会わない=窓のない部屋から出ることはもうないという事ですかね。
動物というのは主人公のことでしょう。

そして心の殻から外に出るためのドアについているドアノブは壊れかけている。(決心を一度決めて外に出たらもう帰って来られないようにするためかな?と。)

主人公は心の殻に閉じこもってしまっていますね。
自分が外に出るために開けなければいけないドアのノブが取れそうな状態であるにも関わらずなんだか他人事な感じがするし。


「このくらい寒い方がいい 本当の震えに気付かないで済む
不愉快も不自由も無い その逆も初めから無い
例えば笑ってみろよ こっちもひたすら笑えるさ」

窓のない部屋にいる訳ですから暖かい太陽の光が入ってくることもなく寒々しい感じなんでしょう。
このくらい寒い方が恐怖や寂しさから来る震えに気づかずに済むという事ですかね。

そして自分の殻にこもって誰とも関わらないようにした結果不愉快も不自由も楽しさも自由も無くなってしまいました。

その後はこんな僕を笑いたければ笑ってくれ。こっちだって人間関係のしがらみに囚われて悩んでいる君達が面白くて笑えるよみたいな感じでしょうか。


「空のライトが照らしてくれた 僕には少し眩しすぎた
そして誰もが口を揃えて 「影しか見えない」と言った」

空のライト=太陽=人の優しさ、温かさと言ったものでしょうか。
それを僕は眩しいと感じ、上手に受け取ることが出来ず自分の殻に閉じこもり続けました。
殻の中に閉じこもっているせいで誰も彼の姿を見ることが出来ません。だからこその影しか見えない(本当の君が分からない)という事なのでしょう。


「二度と朝には出会わない 窓の無い部屋で 心臓がひとつ
目を閉じていても開いてみても 広がるのは 真っ暗な世界
例えば泣いてみろよ こっちはそれすら笑えるさ」

まだ外の世界に出ていく気はないようです。
部屋には照らしてくれる光が無いので目を閉じても開いても真っ暗な世界が広がっています。

その後の所は僕のために泣いてみてくれ。僕はその涙を信用しないからそれを笑うだろうけど。という事かな?人間不信な感じがバンバン出てますね。


「君がライトで照らしてくれた 暖かくて 寒気がした
光の向こうの君の姿が 僕には見えないと知った」

ここで君というもう一人の人物が登場します。
君は何も信じられずとじこもった僕に対して手を差し伸べてくれます。

僕はその優しさを温かいものだと感じますが同時に寒気がしたと書いてあります。
この寒気がしたという表現ですが、これは僕の強がりなのかなと思いました。

君の優しさを温かいと思う反面、人間不信の僕は君が優しさを向けてくれる理由が分からず、そしてその優しさを信じられず怖いと思ってしまいます。
そしてその恐怖からくる震えを認めたくなくて寒気がしたと言っているのかなと。

優しさの意図が分からない僕は、光の向こうの君の姿が僕には見えない(君の本当の気持ちが僕には分からない)と知るわけですね。


「かくれんぼしてた 日が暮れてった
見つからないまま 暗くなっちゃった
皆帰ってった ルララルララ
かくれんぼしてた ずっと待ってた」

かくれんぼはここでは主人公が自分の殻に閉じこもっていることを表現してるのかなと。
どんどん影を濃くしていく主人公の心、皆は主人公を探しに来ていたけれどその姿を見つけることが出来ず帰っていってしまう。
主人公はそんな中ずっと本当の自分を見つけて一緒にいてくれる人を待っている。


「例えば信じてくれよ こっちはなおさら疑うさ
それより触ってくれよ 影すら溶けていく世界で
影じゃない僕の形を」

信じてくれよの所は先程と同じく人が信じられないという事でしょう。
その後の影すら溶けていく世界、これが結構どっちの事を言っているのか分からなかったです(笑)
明るい世界(外の世界)なのか暗闇(殻の中)なのか⋯。

しかしながらこの気持ちがあったからこそその次の歌詞にあるような行動を取ったのだと考えると、僕の殻の中に来て本当の僕に触れてほしいという事なのかなと。


「君のライトを壊してしまった 窓の無い部屋に来て欲しかった
それが過ちだと すぐに理解した
僕を探しに来てくれてた 光の向こうの君の姿が
永遠に見えなくなってしまった
それが見たかったんだと気付いた」

僕を殻の外に出そうと手を伸ばしてくれていた君の優しさが信じられず僕はそれを拒絶してしまいます。僕は殻の外に出たいんじゃなくて、君にも僕と一緒に殻の中に閉じこもって欲しかったから。

しかし君のライトを壊してしまったせいで僕は君の姿を全く見ることが出来なくなってしまいます。
影すら見えません。
僕のところに来てほしい。そうすれば君の本当の姿に触れられるから。と思い、君を殻の中に引きずり込もうとライトまで壊したけれどそのせいで君の姿が見えなくなってしまったことに絶望、後悔しているようです。

優しさを拒絶した事で君から嫌われてしまったと考えたのかも知れません。
けれど永遠に見えなくなったというのは主人公の主観であって事実ではないんじゃないかなと。

君は主人公の中ではかなり大きな存在、近くにいる存在のようですから一度優しさを拒絶したくらいで
「もう知らん!お前なんかどうにでもなれ!一生顔なんか見たくない!」
となるような間柄でもないんじゃないかなと。
もし嫌われたとしても主人公が殻を破り歩み寄っていけば、また君はライトで主人公を照らしてくれるような気がします。


「かくれんぼしてた 日が暮れてった 見つからないまま ずっと待ってた
皆帰ってった ルララルララ かくれんぼしてた 君を待ってた」

ここは先程と同じ感じかな。主人公は、皆が帰っていく中君だけは来てくれると信じてずっと待っていたようですね。


「もう一度 朝と出会えるのなら 窓のない部屋に 人間が一人
ドアノブが壊れかけていて
取れたら最後 もう出られはしない
出れたら最後 もう戻れはしない」

君の姿が見えなくなった事がきっかけか分かりませんが、最後の最後で主人公はもう一度朝と出会えるのならと言っています。

もしも自分の殻を破れたらまた君に会えるかな、でも怖いなと葛藤をする人間が一人。

ドアノブをひねるチャンスは一度しかありません。
もたもたしていたら経年劣化でポトリと落ちてしまうかも知れません。
何も出来ないまま時間だけが過ぎ去ってもう戻りたくても戻れない。となるのかそれともドアノブをひねり怖いながらも外の世界に出て行くことが出来るのか。
どっちなんだ!と言うところで歌詞が終わってしまうからもどかしい(笑)

私は主人公が人間不信を克服していけたと信じたいですね。
まあただの願望ですけど。

見ていただいた方ありがとうございました。
私の考察は鵜呑みにせず、色んな解釈をしていただけると私自身も嬉しいです。




ユグドラシル

ユグドラシル