BUMP OF CHICKENとめうめう

BUMP OF CHICKEN 歌詞解釈とか創作、趣味についてのブログです。

BUMP OF CHICKEN ひとりごと 歌詞解釈

今回は「Orbital period」から「ひとりごと」です。
Orbital periodは私が一番好きなバンプのアルバムな訳ですがCOSMONAUTの曲と同じく解釈が難しそーって印象です。
まあ解釈は人それぞれですからね(逃げ口上)
ではよろしくお願いします。


「ねぇ 優しさってなんだと思う 僕少し解ってきたよ
きっとさ 君に渡そうとしたら 粉々になるよ」

優しさってなんだと思う?
いや、いきなり難しい質問です💦
僕は少し分かってきたようなのですが、それによると優しさとは渡そうとすると粉々になるもののようです。
なんでだろうか⋯。


「ねぇ 君のために生きたって 僕のためになっちゃうんだ
本当さ 僕が笑いたくて 君を笑わせてるだけなんだ ごめんね」

ここで僕が言いたいこととしては
「君を笑わせるのは僕がそうしたいだけなんだよ、優しさじゃなくてエゴなんだよごめんね。」
という事でしょうか。

先の歌詞で優しさを渡そうとすると粉々になると書かれていましたが、僕から君への優しさはエゴだから渡そうとすると優しさを優しさとして渡せないんだよ、ということかも知れませんね。


「人に良く思われたいだけ 僕は僕を押し付けるだけ
優しくなんかない そうなりたい なりかたが解らない」

人によく思われたいというエゴから僕は僕の善意を押し付けているよ。見返りを求めずに優しく出来る人になりたい。

見返りなしに人に優しくするって結構難しいと思うし、良く思われたい、好きになって欲しいっていう感情は普通にあるものだと思うんだけど、それすら僕の中ではエゴになってしまうんですね。


「ねぇ 心の中に無いよ 僕のためのものしかないよ
そうじゃないものを 渡したいけど 渡したい僕がいる」

心の中に僕のエゴしかない。君に優しくするのは全部僕のため。
そうじゃない優しさを渡したいんだけどそこ(エゴ以外の気持ちで優しさを渡したいという思い)にすら僕の願望が含まれてしまうよ。

それくらいの願望はエゴじゃないってことでセーフにしないと流石に息苦しそうだけど。と思ってしまいました(笑)


「ねぇ 優しさってなんだと思う さっきより解ってきたよ
きっとさ 君の知らないうちに 君から貰ったよ 覚えはないでしょう」

ねぇ、優しさってなんだと思う?君が無意識にしてくれた無償の親切のおかげでさっきより分かってきたよ。
君は気づいてないよね。

意識せずに、自分でも気づかないうちにする親切が本当の優しさという事ですかね。
藤原さんの優しさ論、実行するのは結構難しそうですね。


「皆 良く思われたいだけ 自分自身を売り込むだけ
優しくなんかない そうなりたい 僕が一番ひどい」

誰も皆エゴで人に優しくしてるんだ。そうやって自分の株を上げようとしているだけで優しくなんかない。
でも優しくなりたいなんて綺麗事を言っている僕は一番ひどいね。


「頭ヘンになったかも いやいや至ってまともだよ
望みは望まない事 僕が知らないうちに 君のためになれる事」

頭がおかしくなったかな?って結構まともだよ。
望みは望まないこと(望むと僕の願望=エゴが発生するため)、それから僕が気づかないうちに君の役に立てることだよ。

こんな考え方ができる時点でとても優しいと思うんですけどね。私は。


「あぁ うん 言われなくたって気付いてる 僕ちょっと考え過ぎ
ありがとう 笑ってくれたおかげで 僕も笑える」

あぁ、うん。そうだね、ちょっと優しさについて考えすぎたみたいだ。
そうやって君が笑ってくれるから、その優しさのおかげで僕も笑えるんだよ。
君は気づいてないだろうけれど。


「ねぇ 優しさって知ってるんだ 渡せないのに貰えたんだ
きっとさ 人と人との 心の外の中だけに 在るんだ
ひとりごと」

ねぇ、優しさについて僕は知ってるよ。渡そうと思うと渡せないのに何気ないところで貰えるものなんだ。
きっと人と人との間の無意識のうち、気づいてないところにあるものなんだよ。
あ、今のは独り言だからね。


「君に良く思われたいだけ 僕は僕を押し付けるだけ
優しくなんかない なれやしない なりたいと思わない」

君によく思われたくて僕は自分の善意を押し付けるだけだ。優しくないし、優しくなんかなれない。
だからもう優しくなろうと思わないよ⋯。

優しくなろうとすると優しくなりたいっていう自分の願いが邪魔をして結局純粋な優しさにならないというジレンマが生まれるので、それから抜け出すには、優しくなろうという気持ちを捨てることが一番なんですよね。きっと。
うーん、難しい。


「一人では無理な事だから 誰かとの間に在るから
どちらのものでもない 名前のない それだけに出会いたい」

優しくなるって一人では出来ない事なんだよ。
その気持ちって誰かとの間にあるものだから。
(二人の間にあるので)どちらのものでもない、優しさとも親切とも名前のつけ難い気持ちに出会いたい。

「ねぇ 優しさってなんだと思う もう考えなくたっていいや
本当さ 僕ら知らないうちに 僕らで作ったよ」

ねぇ、優しさってなんだと思う?
やっぱりもう考えなくていいや、本当さ。
だって僕らが知らないうちに僕ら自身で優しさを作っちゃったから。


「二人で出会ったよ 」

二人で出会いたかった気持ちに出会えたよ。


藤原さんの考える優しさは結構考えさせられるものがありますね。
無意識のうちに誰かの為になりたい、僕の知らないところで誰かに幸せになって欲しいみたいな意思を感じます。
私の場合やっぱり見返りというか感謝されたいからなかなかその考えに至らないわけですが(笑)

少し曲が変わりますが「透明飛行船」で彼は
「優しさの真似事のエゴ」
「優しさの真似事は優しさ」
と言っています。

まあひとりごとに対しての補足と考えるかはその人次第ですけど、無意識の優しさはもちろん文句なく優しさではあるけれど、自分にとってはエゴに思える優しさでも他人からしたら同じ優しさなんだと言われている気がします。
偽善でも他人が喜んでくれるならしてあげた方がいいでしょうしね。

優しさの形の理想と現実ってこんな感じなのかなと個人的に思いました。(小並感)

今回はこの辺りで終わりにしたいと思います。
ありがとうございました!


orbital period

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