BUMP OF CHICKENとめうめう

BUMP OF CHICKEN 歌詞解釈とか創作、趣味についてのブログです。

BUMP OF CHICKEN 歩く幽霊 歌詞解釈

かなり久しぶりの更新になってしまいました(;-;)
今回は「友達の唄」のカップリングである「歩く幽霊」の解釈をしていきたいと思います。
この曲を初めて聴いた時、「友達の唄」を買って本当に正解だったなぁと思いました(笑)

アップテンポでノリノリな曲だ!と思っていたら歌詞が結構寂しいというか切ないというか…
でも寂しい気持ちや辛い事を明るい曲調で歌い上げる所がまたバンプらしいなと思ったりもしますね(^-^)

それではさっそく解釈の方をしていきたいと思います。



どんな具合だい まだやれそうかい 慎重に点検して 考えて
壊れたところ 直せそうなところ 壊れず残った 強いところ

どんな具合だい?まだやれそうかい
これはこの曲の主人公の自問自答でしょう。
主人公は人生において何かしらの挫折を味わったのでしょう。
「壊れてしまったところ、まだ直せそうなところ、壊れずに残った自分の心の強い部分…」
と言った具合に慎重に自分の心を点検していきます。


転んだってさ 待たないでさ 小さくなっていった背中
悔しいけど 恥じる事はない 人それぞれのどうのこうのじゃないの

自分が挫折を味わい動けなくなっている間にも、そんな事は意に介さずどんどん先に進んでいく背中。
主人公はその背中を後ろから見つめながら
「周りから引き離されるのは悔しいけれど、まあ人それぞれだし失敗したって恥ずかしい事じゃないよ。」
と自分に言い聞かせます。


ずっと聞こえるよ足音が どれほど遠くなろうとも
耳塞いで声を出せ ここにいるよって 誰に向けて

気にしないようにしていてもやっぱり周りが気になってしまう主人公。
「自分は自分」と納得させて生きていきたいのに自分の前を進んでいく足音がどれほど遠くなっても消えません。

ここにある「ここにいるよ」という歌詞は何を表しているのでしょうか…。
「僕はここにいるよ、みんな僕を置いて先に行かないで」
という事を言いたいのでしょうか。

足音がもう一人の自分(挫折を味わうことのなかった理想の自分)のものであると仮定するならば
「お前は偽物だ、本物はここにいるんだよ!」
と言っていると捉えることも出来そうですね。

主人公はどれだけ遠くなっても聞こえる足音を煩わしく思い、足音に対して耳を塞ぎ、「僕はここにいるよ!」と誰に向けて言っているのかすら分からない言葉を発しているようです。


全く問題無い 平常心さマイライフ 他所は他所 手出し口出し御無用
とか言うわりに 遙か彼方の 芝生の青さまで 気になる

ここもまた主人公の意地っ張りタイムですね。
「他人は他人、自分は自分だから手出し口出しはしないでくれ。
僕の人生は全く問題なく上手くやれているんだから。」
と周りには言っている割に本当は成功した人たちが羨ましくて仕方ないといったところでしょうか。


冷静なふりして 黙れないまま 大きくなった鏡の中
棚の上の 真っ青なハート 大きくなったら何かになれないの

「黙れないまま」の理由としては、冷静なふりをして「自分は自分」と言い聞かせてきたおかげで今まで誤魔化せていた「本当になりたかった自分への渇望」が溢れてくるのを抑えるためというのがあるのかなと思いました。
誰かに気づいてもらいたくて声を上げ続けていたという考えもあるでしょうか。

次の「棚の上の真っ青なハート」は、自分が置いてきてしまったかつての夢や展望を表しているのかな、主人公が切り離した過去の自分かもしれませんね。
どうでもいいですが、大きくなったら自然と何かになれると思っていたのに何者にもなれず宙ぶらりんになっている気持ちが最近私にもわかるようになってきました…悲しい…(笑)


誰かを呼んで叫ぶよ 同時に誰かに呼ばれたよ
悲しすぎて笑ったよ 助けてだなんて 言えやしない

ここの解釈は正直かなり悩みました。どう解釈すれば自分としてすっきりできるかなと…。
かなり迷走していますがよければ読んでくださると嬉しいです( ;∀;)

まず主人公が呼んだ「誰か」ですが、これは理想の自分、先を行く自分のことだと思います。
次に主人公を呼んだ「誰か」ですが、これは主人公が置いてきたかつての夢、過去の自分、真っ青なハートなのかなと。

「僕を置いてけぼりにして先を行くあいつに助けを求めるつもりで声を掛けたら、僕が置いて行った過去の自分から声を掛けられた。」
という状況ですね。
自分こそが援助を受けるべき存在だと思っていたのに、その後ろに自分の助けを求めている存在がいることに気づいた主人公は「助けて」だなんて言えなくなってしまいます。


頑張ったってさ 頑張ってんのさ 人それぞれのどうのこうの
恥ずかしいくらい 悔しかったから 追わなかったあの日が追いかけてくる

挫折して以来
「頑張ったってもう理想の自分に追いつけっこないよ。挫折は悔しいけど恥じることじゃないし今のままでいいんだ。」
と自分に言い聞かせてきた主人公でしたが、本当は恥ずかしいくらい悔しくて今でもまだ理想の自分になることを諦められないでいるようです。
その想いに呼応するように今まで棚の上にいた過去の夢、過去の自分が主人公を追いかけてきます。


どんな具合だい もう動けそうかい その手で触れて 確かめて
直せたところ 駄目だったところ 結局残った 脆弱なハート

「どんな具合だい もう動けそうかい
ここは過去の自分のセリフかなと思いました。もう一度夢に向かって走り出す準備はできたかい?みたいな感じでしょうか。
主人公は念入りに体と心の調子を確かめます。「結局残った脆弱なハート」は真っ青なハートと同義として捉えました。


もう一度呼んで叫ぶよ もう一度誰かに呼ばれたよ
耳塞いでも解るよ ここにいるよって はっきりと

ここでは、過去の自分と今の自分がお互いを呼び合っているシーンなのかなと感じました。
耳を塞いでも声が解るのは二人が重なって一緒に歩き始めたからでしょう。


ずっと聞こえるよ足音が いつか自分の出した音が
時を越えて届いたよ 追いついてやっと 重なるよ

最後のこの歌詞だけは理想の自分からの言葉として解釈させていただきました。
「いつか自分が辿ってきた道を、挫折や苦悩を経験した僕が追いかけてくる。やっと同じところまで来られたね。これからまた一緒に歩き出そう!」
といった感じですかね。



過去の自分と僕もしくは理想の自分と僕、という関係からの解釈はお見掛けするのですが、過去の自分と理想の自分と僕という関係からの解釈はあまりお見掛けしないのでこの解釈はマイノリティー派ですかね(笑)
まあ正確な読解力求められるものでもないからいいか~(;'∀')
久しぶりにバンプの曲についてじっくり考えられて楽しかったです。

以前コメントで
「近々活動を再開しますね~」
とか書いていたにもかかわらず、更新が遅くなってしまいすみませんでした。
これからも時間があるときには更新していきたいと思っておりますのでよろしくお願いします





友達の唄

友達の唄

バンプ好きならそれでいいじゃないか!と思った話

今回は歌詞解釈の記事ではありません、ご了承ください。
最近少し気になった事をブログに書こうかなと思って自分の考えを好きに書くことにしました。

私は普段CD、DVDや動画サイトなどでバンプを聴きまくっている人間で、歌ってみた、弾いてみた系の動画を見る事を日課にしています。
色んな動画を拝見拝聴してはやっぱりバンプいいよなぁって余韻に浸るのが好きで(笑)

そしてつい最近某動画サイトで「バンプメドレー弾いてみた」という素晴らしい動画を見つけその技術の高さに感動しながら動画を拝見していたのですが、その中で動画主さんがカルマを弾いている最中
「この曲大好き!」
というコメントと
「カルマ好きな奴はにわかw」
というコメントがチラホラ見受けられました。

まあそこで思ったのは
「好きな曲でにわかなのか通なのかなんて分かるわけないだろ(笑)」
という事ですね。

どうやら比較的広範囲に知られている天体観測、カルマ、ラフメイカー、車輪の唄等を好きな曲として挙げると一部のバンプ好きの方からはにわか認定されてしまうようです。難儀な話だ(笑)
一般受けする曲=良曲である事はバンプに限らず結構あるし、そう考えると上記の曲が大好きでも全くおかしくないと思うんですけどね(っ ´-` c)

にわか乙コメントのせいで案の定動画が少し荒れてしまっていたのは、動画主さんのバンプへの愛がヒシヒシと伝わってきただけにとても残念に思えました。



確かにバンプには隠れた名曲が沢山あります。
テレビに出ない時期が長かったおかげで、聴こうと思わない限り耳にすることの出来ない曲も多いですからね⋯。(実際私も聴こうと思わなければ天体観測くらいしか分からなかったかもしれません⋯。)
有名な曲だけではなくそういう隠れた名曲も色んな人に聴いてもらいたいという気持ちは痛いほどよく分かります。

けれどそういう隠れた名曲を知っていたとしても、通ぶって周りのバンプ好きな方を貶すような発言をするのはあまり良い事とは言えないかなぁと。

弾いてみた動画の話だけでなく
バンプの曲全部好きとか言っている奴は盲目的な信者であってファンでは無い。」
とか
「◯◯が一番好きとか言ってる奴はバンプの良さを分かってない。」
とか平然と言ってのける方を見かけると、それって貴方が決めることなんですか?と疑問に思ってしまいますし、その発言がバンプに興味を持った人達をバンプから遠ざける一因になるかも知れないという事に気付いてほしいなと常々感じております。


長々と書きましたが言いたかった事としては
「何も知らない人間にバンプへの想いごと否定されてたまるかよ!!愛し方や好きな曲は違えど貴方も私もバンプが好きなんだからそれでいいでしょ!」
って事ですかね(笑)

私は有名どころからでもバンプを知って少しずつバンプにハマってくれる方が増えることを願っていますし、BUMP OF CHICKENのメンバーも色んな人に自分達の曲を聴いてほしいとよくインタビュー等で言っています。
ファンがそのバンドの願いを邪魔してしまうような事になっては本末転倒ですし、そういう意味で今回の動画へのコメントは今までの自分のファンとしてのマナーを振り返ったり、ブログにして問題提起をしたりするいい機会になったなと思いました。

今回の記事は少し感情的になっている部分がありますがもうこういう事を書くことはほとんどないと思うので一回きりだと思って御容赦ください(;^_^A
ではこの辺りで失礼致します。

BUMP OF CHICKEN arrows歌詞解釈

一ヶ月ぶりくらいの更新ですね。今回は「arrows」を歌詞解釈していきたいと思います。この曲は声が優しくて聴きやすいなっていうのとラストの盛り上がり部分がかっこいいなってイメージですね。
BUMPで好きな曲は?と言われた時にあまり挙げられる事が多い曲では無いかもしれないですが私はかなり好きですね。
では解釈の方をしていきたいと思います。



「大長編の探検ごっこ 落書き地図の上
迷子は迷子と出会った 不燃物置き場の前
嫌いな思い出ばっかり詰めた 荷物を抱えて
ずっと動けない自分ごと埋めて と笑った」

最初に出てくる「大長編の探検ごっこ」ですが、これは何か貴重なものを探し求める人生を表しているのかなと思いました。
「ごっこ」というワードが少し引っかかっているんですけどなぜごっこなのかはまだ分かりそうにないので先に進みます。

大長編なだけあって色んな場所に行ったのでしょう。そのせいで地図には沢山の書きこみ、落書きがあります。
しかし地図があるにも関わらず僕は迷子になってしまいます。
そして迷子になった僕は同じく迷子になった君と「不燃物置き場の前」で出会います。

不燃物置き場の前は何のメタファーなんでしょうかね⋯。何となくですけど、夢が叶わなかったり、大事なものを見つけられないままで成長してしまったりして今までの人生を後悔している人たちが集まる場所なのかなぁと。(それがどこかと言われるとイマイチピンと来る場所が無いですが。)

※加筆させて頂きます。あくまでも自分の考えです。受け入れられないなぁという方は流し読み、または読み飛ばして頂けるとありがたいです。
arrowsの終盤の歌詞にて「荷物のない体」という言葉があります。
「あんなに近いずっと遠いあの雲にのぼる」=「死後の世界へ行く」と考えて解釈するならば、荷物のない体は死んだ後の自分という事になるのかなと。
つまり自ら荷物を捨てるという事は自殺するという意味合いになるのかもしれないです(少し過激な考えかもしれませんが。)
そして不燃物置き場とは自殺志願者の方が集まる場所という事なのかなと。


自分が望むような結果を得られなかった人生なら嫌いな思い出ばっかりだと言うのも分かるような気がします。
そんな思い出しかない人生ならもうこれ以上何もしたくない。動きたくない。だから僕ごとこの思い出を埋めて欲しい、と笑ったのはどちらでしょうか。僕が言っても君が言ってもおかしくない状況ですよね。
あるいは二人とも同じ事を考えていてそれが面白くて笑ったのかもしれませんね。


「似てて当たり前 そういう場所だから

どこから来たのと尋ね合い すぐに馬鹿馬鹿しくなる
ここに来るまでの経緯なんて 教えてどうする
行きたい場所は全部廻った 泣きそうな雲の下
なんにも無くしてないのに 空っぽの気がした」

人生に失望(もしくは絶望)し目的を見失ってしまった人ばかりが集まる場所だから皆考える事は似ているという事ですかね?

そして次の「どこから来たの?」という台詞ですが、ここは「どんな夢を持っていたの?」と意訳してあげると分かりやすいかなと。
お互いに相手に興味を持ち、相手が人生に希望を持っていた頃の話を聞こうとしますが、そこから挫折、失意し今に至るまでの経緯を訊いたって何になるんだ。と思い直し馬鹿馬鹿しくなってそれを止めてしまいます。

その後の歌詞、行きたい場所は全部廻ったと言った後になんにも無くしてないのに空っぽの気がしたと言っているのは結構矛盾だなぁと思ったり⋯(笑)

「行きたい場所」=「自分のしたかった事」と考えると、普通なら自分のやりたい事を全部やれたら充実感や幸福感でいっぱいになるんじゃないかなと思うんですよね。この曲の僕だって別に例外というわけではないと思うのでこれは、もう行きたい場所へ行くのを諦めてしまったという事なのではないかなぁと感じました。
「泣きそうな雲の下」という歌詞がさらに悲哀を感じさせます。

本当に行きたい場所(最終目的地?)に辿り着けないまま、欲しいものを手に入れられないまま不燃物置き場の前にやって来てしまったので、なんにも無くしてないのに空っぽの気がしたのでしょう。

先程、地図を持っているにも関わらず僕は迷子になってしまったと書きましたが、今までは行きたい場所に行くだけでよかった人生を過ごしていた僕が、大きな挫折を味わった今何処に向かうべきか分からなくなってしまったという事を表しているのかなぁと思いました。

「それでも 大丈夫だって 言ってあげなくちゃ
大丈夫じゃない自分も 動けないしな あぁ もう」

ここは、
失意のどん底からまた這い上がっていくのは並々ならない努力や精神力が必要だ。
そんなの怖いし本当ならこのまま埋めてもらいたいくらいだしまた失敗するくらいならもう動きたくない。
けど、それでも動けない君のために大丈夫って言ってあげなくちゃ!そして動けない僕を奮い立たせるためにも大丈夫って言わなくちゃ!
という感じでしょうか。


「見つけたものは本物だよ 出会った事は本当だよ
捨てるくらいなら持つからさ 貸してよ
なるほど これだけあれば 当分お腹減らないな
一緒に ここから 離れよう」

君が今までに見つけたものは本物だよ、君が今までに出会った事も本当だよ。君の今までの出会いや経験、捨てるくらいなら僕が持つから貸してよ。
これだけあればしばらくお腹減らないな。
じゃあ一緒にこの不燃物置き場から離れようか。

僕の言葉なんでしょうけど分からない所をいくつか濁してしまいました。
特に、当分お腹減らないってどういうことなんでしょうか⋯思い出って食べ物なんですかね⋯()
コメントで指摘してくださる方がいれば幸いです。


「友達増えた探検ごっこ 降りだした雨の下
迷子は迷子と出会って リュックサックのとりかえっこ
行きたい場所は全部廻って いい加減に飽きたら
あんなに近い ずっと遠い あの雲にのぼろう」

二番に入ってから僕と君は一緒に探検ごっこを始めます。
雨が降っていて気分は晴れないけれどそれでもお互いの辛かった思い出を取り替えて歩き出した二人。

どちらから言ったのか分かりませんが
「行きたい場所は全部廻って飽きちゃったら近いようでずっと遠くにあるあの雲に登ろう!」
という提案がなされます。

雲の上と言ったら「手が届かない」「高嶺の花」「天国」みたいなイメージがありますね。
「僕らが自分の夢を叶えたら二人でもっと大きい目標に挑戦しよう!」
という事なのか
「やりたい事を全部やり終わったら死んだ後に一緒にあの雲の上に行こう!」
という事なのか。

しかしながら「いい加減に飽きたら」という歌詞があるので後者の方がニュアンスが近いかもしれませんね。

「ひとつだけ 誤魔化したままだ お互い気付いてる
何を背負っても 自分のものじゃないなら

どれだけ大事にしても偽物だよ でも大事な事は本当だよ
預けたものなら要らないさ 迷子のままでも
君さえいれば きっと僕でいられるさ
一緒に ここから 離れよう」

二人で一緒に旅をして色々な経験、出会いをしてきたけれど背負っているリュックサックは自分のものではないからどれだけ背負っても大事にしても自分のものにはならない、ってところ少し寂しく感じましたね。自分の思い出は捨てようとするくらい嫌いなのに、大事にしたい思い出は自分のものじゃないっていう⋯。

そして僕は
今までの思い出なら要らない、このまま自分のやりたい事が見つからなくたって君がそばにいてくれるだけで僕は僕でいられるはずだから。
と思っているようです。

君に出会ってからの僕は「君さえいればそれでいい!」みたいな感じになってる気がしたのですがそんな事ないですか?
なんていうかこのパートの「一緒にここから離れよう」はあんまり前向きな感じがしなかったというか⋯。

気持ちを奮い立たせるため無理矢理大丈夫って言ったけど、夢を追いかけるのは大変だしまた辛い事もあるだろうからやっぱり諦めてずっと一緒にいようよ、君のそばは心地いいし!みたいな(笑)
そういう風には捉えなかったよ〜って方ももちろん沢山いらっしゃるでしょうから解釈の分岐って感じですが⋯(・_・;)



「大長編の探検ごっこ 泣きやんだ雲の下
離れたのに振り返ると 不燃物置き場の前
もう一度やって驚いた リュックサックのとりかえっこ
素敵な思い出ばっかり詰めた 荷物になってた」

ここは、二人で探検ごっこをしていてもやっぱり嫌いな思い出は拭い去れなくて、また挫折するのも怖くて結局また不燃物置き場の前に帰ってきてしまったという事なのかなと思いました。

そして、預けたもの(要らないと言ったもの)を不燃物置き場に捨ててしまおうとしますが、捨てる前に「最後だから」と思い少しだけ覗いてみたところ、あんなに嫌いな思い出ばっかりだったはずの荷物が素敵な思い出ばっかり詰めた荷物に変わっていたことに彼らは気づきます。


「今こそちゃんと 言ってあげなくちゃ
さよなら言えない自分に 言わなくちゃ

大丈夫 見つけたものは本物だよ 出会った事は本当だよ
捨てられないから持ってくよ 迷子だった時も
出会った人は生き物だよ 生きてた君は笑ってたよ
迷ってた僕と歩いたよ 偽物じゃない荷物だよ
これだけあれば きっと僕でいられるさ
一緒に ここから 離れよう」

お互いがお互いに依存して離れられなくなっていた僕と君ですが、まあ自分の人生は自分の人生で他人とずっと一緒というのは難しいわけで⋯。
そこで僕は、君のために、そして何より自分自身のために君との決別を決意します。

大丈夫。今まで見つけたもの、出会ったもの全部本物だよ。迷子だった時の自分だって自分自身なんだ。置いていくわけにはいかないから持っていくよ。
自分のものじゃないなら全部偽物なんだって思ってたけれど、荷物を取り替えた後迷子の僕と一緒に歩いてくれた、笑ってくれた君は確かに生きていて、その時の思い出は偽物なんかじゃないんだよ。
君との素敵な思い出がこれだけあれば、君と離れても僕は僕でいられるよ。
さあ、この不燃物置き場からお互いの夢に向かってもう一度歩きだそう!
みたいな事を言ってるのかな⋯(脳内補完凄まじくてすみません。)


「涙と涙が出会ったら架かる 弓の唄
行きたい場所は全部廻った後で また会えたら
荷物の無い体ふたつで その弓を渡ろう
あんなに近い ずっと遠い あの雲にのぼろう」

涙は君と僕を表しているのでしょう。
あと催涙雨や空が泣くという表現に見られるように涙と雨はニアイコールの関係として用いられる事がしばしばあります。
さらにarrowsの考察では弓=虹、矢=僕と君という解釈をよく耳にするのでこれらのアイデアを踏まえて続きを解釈していきますね。


涙と涙が出会うと雨が降り、しばらくすると雨(涙)が止む。雨が止んだ空からは虹が覗く。
この曲の歌詞では空の描写が何度か出てくるのですが
二人が出会う→泣きそうな雲の下
二人の出発一度目→降り出した雨の下
リュックサックの交換→泣きやんだ雲の下
二人の決別→弓の唄
という感じで結構二人の行動と空模様が対応してますよね。二人の出会いが無ければ雨の後の虹もなかったわけですから彼らはお互いに素敵な人に出会えたのだなと羨ましく思います。

弓の唄が虹そのものを表しているわけではないかも知れませんが二人の気持ちを奮い立たせるものなんだろうなーという認識です。(ふにゃふにゃな認識)

弓から放たれた矢達は自分の人生の目的を達成した後にまた会えるならば、自分達の始まりの場所であるこの弓の元にもう一度集まり一緒に空へ昇っていこうという約束を交わし互いの道を進んでいく、という所で歌詞が終わります。


最後に大長編の探検ごっこの謎について考えてみたのですが。
探検には大きな発見や成果が付き物だろうという考えが自分の中にはあって、そういう考えで見ていくと今までの彼らはまだ何かを成し遂げたわけではないのであくまでも「ごっこ」なのかなぁと。これから目標を実現しごっこを本当の探検に変えられるかは彼ら次第といった感じでしょうか⋯。


今回はここで終わりにしたいのですが一つお詫びが⋯。
今回歌詞が長いこともあって記事がかなり長文になってしまいました。申し訳ございません。
久しぶりだったので気合が入ってしまいました。
ここまで読んでくださった方がいればありがとうございます!また暇があればブログを更新したいと思います!



orbital period

orbital period

BUMP OF CHICKEN 時空かくれんぼ 歌詞解釈

更新が滞りまくってなかなか新しい記事が書けないのが申し訳ないです。
それでも最近見ないうちにアクセス数が増えてきていてとても嬉しい限りですね!

さて今回は「Orbital Period」から「時空かくれんぼ」を選曲しました。
これも大好きな曲の1つですね。(結局どんな曲にも大好きって言ってんな⋯。)
柔らかい曲調と歌声がノスタルジックな気持ちにさせてくれてとてもいいなと感じます。
あと隠れた方が叫ぶ~の辺りからのメロディーとかめちゃくちゃかっこいい!!最高!!

ということで歌詞解釈をしていきたいと思います。


「安心すると 不安になるね 例えば 今
だから今を 未来の外れに 置いて忘れよう
そう思った 過去 繰り返した 今」

安心すると不安になる、って言うのは結構経験したことのある人も多いのではないでしょうか?
一難去ってまた一難みたいな感じで心配が絶えない状態なのでしょう。

色々悩んで、悩むことに疲れた主人公は
「まあ未来の自分に悩んでもらえばいいや、押し付けちゃえ!」
と考えて今からずっと先、未来の外れの自分に悩みを押し付けます。

しかし時が流れ未来の外れに置いたはずの悩みがまた目の前に。
そしてまた主人公は未来の自分に押し付ける道を選択します。そしてそれを何度も繰り返しているようです。


「温かいものは 冷めるから それが怖くて 触れられない
貰わなければ 無くす事もない
もういいかい 過去 まぁだだよ 今」

人の気持ち、それから命そのものなどは最初は温かくても最終的には冷めてしまうものだから結局その人とは疎遠になってしまう。それが嫌だから人の心に触れられないということでしょうか。

優しい気持ちを貰わなければ後でそれが見つからなくなることもない。裏切られるなら最初から近づかなければいい、と言ったどこか人との関わりを避けている一面が主人公にはあるようです。

そしてこの次のところ、結構解釈分かれそうですよね⋯

「もういいかい過去?」
「まぁだだよ今」
なのか
過去「もういいかい?」
今「まぁだだよ」
なのか、そして何がもういいかいなのか⋯謎は深まるばかりです。

私は今回後者で解釈しましたが前者で解釈した方がいらっしゃったら気になるので教えて頂きたいです!!(必死)

解釈としては、悩み事を未来の自分に押し付けた過去の自分(以後 過去僕)が、今の自分(以後 今僕)に向かって
「もうあの悩みは解決出来たかい?」
と聞いてみたけれど今僕はまだその悩みを解決出来ておらず
「まぁだだよ」
と言っている場面なのかなと。もしかしたら今僕もまた、解決出来なかった問題を未来の自分に押し付けるかもしれないですね。


「隠れる場所は どこであろうと 常に世界の中心だから
すぐ見つかって オニにされるよ ずっと探す側の かくれんぼ
君に会わなきゃ良かった 何も言わなきゃ良かった」

隠れる場所は常に世界の中心、という言葉からここは主人公の心の中なのだと分かります。

その後オニ、探す側などかくれんぼを連想させるワードがズラズラと出てきます。がこれは一体何を表しているのか。

とりあえずオニ=探す側=自分でしょうね。
そしてこれは「自分」というカテゴリーの中でも特に「悩みを押し付けられた自分」を表しているのではないかなと。

主人公は、今の自分じゃ解決出来ないから未来の自分よろしく!って感じで問題を先送りにしていますが、押し付けられた未来の自分もまた押し付ける相手を探してあちこちを見て回ります。

見つけられたくない、その問題を背負いたくないと思った「まだオニではない自分」は見つからなさそうな場所に隠れますが、自分のいる場所は自分の世界の一番中心の部分なのですぐ見つかり次のオニにされてしまいます。(探す側も隠れる側も自分なので「ずっと探す側のかくれんぼ」と言っているのかなと。)


その後の君に会わなきゃ〜以降はオニの台詞だと解釈しました。
ただここ、私の中で二つほど解釈が出来てしまったのでどうしようかなと(笑)

一つ目は
「未来の自分を探したりしなきゃよかった、面倒を押し付けたりせず自分で解決するべきだった。」
二つ目は
「未来の自分に会うんじゃなかった、(まだ問題が解決してない事を知り悲しくなったので)もういいかい?なんて聞くんじゃなかった。」
って具合ですね。どっちの方が私の解釈に合ってるんでしょうかね⋯。とりあえず放置!(無責任)


「輝くものは 照らすから それが怖くて 近寄れない
見つめなければ 見られたりしない
泣かなかった 過去 泣きそうな 今」

輝くもの⋯ですか。
バンプの曲の中では宝石、星=消えることのない温かな思い出だったりライト=人の優しさだったり(全てが全てという訳じゃないですが)とにかく輝くものは誰か他人との接触によって生まれるもの、という感じがします。

他人と関わる事を恐れる主人公としては輝くものが自分の心を照らし出すのが怖くて仕方なかったのかなと。
そして自分が見ようとしなければ他人から見られることもない(自分が他人と関わろうとしなければ、他人も自分に関わってこない)事に気付き、周りに壁を作ります。

過去僕は
「これで他人に心を覗かれる心配がなくなった」
と安堵しているようですがそれに対して今僕は他人と関わらなくなった事に寂しさを感じているように思えます。


「絶望すると 楽になるね 例えば 今
だから今を 未来の果てに 傘代わりにして
逃げてきた 過去 捕まった 今」

絶望すると楽になる、そういうものなんですかね?人生経験浅めの私はまだその境地に至ったことは無いですね(>_<;)

ここは今僕が過去僕に見つかりオニにされてしまう場面だと解釈しました。
過去僕は自分の中の問題が解決出来ず絶望し、解決する事を投げ出し今僕にその役を押し付けます(押し付けることで一時的に楽になるということかな?)


「隠れ上手な 自分であろうと 探す役目も自分だから
また見つかって オニにされたよ ずっと僕と僕との かくれんぼ」

何度も何度もオニに探されるうちに隠れるのが上手くなっていく主人公ですが、探す側も結局は自分なのですぐに見つかってしまいます。
そしてかくれんぼは続いていきます。


『隠れた方が叫ぶ「もういいかい」何度目の事
探す方はお馴染み「まぁだだよ」
「なぁ、お前さ、」「二択問題なんだぜ」「時間制限あるんだぜ」
「そんなの解ってるよ」胸を張って 怖れないで 叫びたいよ』

隠れた方が「もういいかい」、探す方が「まぁだだよ」一見するとあべこべだなと思ってしまう箇所ですが、ここは一番の歌詞みたいに過去僕が、もう問題は解決したの?と問いかけ、それに対して今僕がまだだよ。と言っている場面でしょう。

この次はまぁだだよを受けての過去僕の台詞ですね。
「二択問題なのにいつまで悩んでるの?答えを出さなくていい問題って訳じゃないんだよ?」

それに対して今僕は
「そんなの解ってるよ!僕の答えはこれだよ。」
と胸を張って叫びたいと感じているようです。

この「二択問題」が今まで主人公を苦しめてきた元凶
のようですね。
そしてこの二択問題はどういう選択肢なのかについて考えてみました。

まず主人公は他人との関わりを怖がるところがあってそれが今回の悩みの原因なのだと思います。
けれど他人と関わりたくないわけではない、むしろ心を許せる人が欲しいと思っているのかなと。

だからこそ「他人と関わらずに恐怖を感じず生きていく」選択肢と「怖いけれど他人と関わっていく」選択肢が生まれ、そしてそのどちらを選ぶ勇気も持てないまま今に至る、という事ですかね。


「温かくて輝いている君を 怖がる僕を 見つける未来を
仕留めるために せーの!で叫ぶよ
「もういいかい」 過去「もういいよ」今」

温かくて輝いている君を怖がる僕を見つける未来って何だよ!って感じですね。なんだかややこしい(笑)
まず「温かくて輝いている君」とは壁を壊し他人と関わるようになった自分という事でしょう。
そして「怖がる僕」とは、温かくて輝いている自分に憧れているものの怖くて二択問題を選べないままの自分という事でしょうかね。

そしてそんな「怖がる僕」が存在し続ける未来を仕留める(無くす)ために今僕はついに二択問題に答えを出す決意をします。


「隠れる場所は いつであろうと 僕の心の中だったけど
君を見つけて 君に隠すよ ずっと探さなくてもいい かくれんぼ
君も怖いなら 僕に隠れて どこも探さなくてもいい ここにあるよ
すぐに行けるよ なぜなら僕は 君の心の中で かくれんぼ」

ここでの僕は今の自分、君は未来の自分だと解釈しました。
「過去僕と今僕」で解釈しても良かったのですが(むしろその方が綺麗)先ほどの解釈で今僕が二択問題に答えを出したと書いてしまったので時系列を考慮して今と未来、という風に書かせて頂きました。

隠れる場所はいつでも自分自身の心の中だったけれど、今度君を見つけたら君の中に僕を隠すよ。だって僕は怖がりだから一人じゃ壁の外に行けないし。
君だって怖いなら僕に隠れていいよ。探さなくても一緒にいてあげるから。
すぐに君の所まで行くよ!君は僕自身だからどこにいるかも分かってる。
一緒に壁を破って外に出よう!他人と関わって温かくて輝いている自分になろう!
みたいな事を言っているのかなと。


「君に会わなきゃ 今すぐ会いに行かなきゃ
急いで行かなきゃ もう一度 ちゃんと言わなきゃ」

そして今僕は
「未来の僕に早く会ってさっきの言葉をもう一度きちんと言わなければ!」
と意気込みながら未来の僕のいる方へと走って行きます。


どうだったでしょうか、ちょっと読みにくかった方もいらっしゃるかもしれませんね、申し訳ないです(泣)
如何せん歌詞がややこしすぎてスッキリとした解釈にはなっていないような気がします。

この曲は歌詞の難しさ的な意味でやっぱりOrbital Periodの曲だなと感じましたね(笑)
オービタル、コスモの曲は解釈に幅が出て面白い反面自分の解釈がまとまらないことも多々あって⋯。
また精進致しますのでお読み頂けると嬉しいです。
ありがとうございました!



orbital period

orbital period

BUMP OF CHICKEN 乗車権 歌詞解釈

今回は「ユグドラシル」から「乗車権」の解釈をしたいと思います。

ちょっとどうでもいい話をすると、私が聴いたバンプアルバムの順番って
ジュピター→カップリング曲集→コスモ→ベストアルバム→リビデ→オービタル→ユグドラ→RAY→FLAME VEIN→Butterflies
なんですよね。
なのでユグドラシルを聴く頃には大分バンプがどういう曲を歌うバンドか分かってたつもりだったんですが、乗車権を聴いてみて
「基央さんがシャウトしてる、すごい!!」
と衝撃を受けたことを覚えています。

前置きが長くなりましたが解釈の方していきたいと思います。




「排気ガスを吐いて 腹ぺこのバスが来る
夢の先に連れてってくれんだ どうだろう
強く望む事を 書いた紙があれば
それがそのまま 乗車券として 使えるらしい 使えるらしいんだ」

なんだか少し不気味な感じで曲が始まります。
もうなんかこのバスから嫌な予感しかしない(笑)

最初バスには誰も乗っていません。
主人公たちのいる場所が最初の停留所なんですかね。
夢の先に連れていってくれるこのバスは強く望むことを書くとそれが乗車券となり行きたい場所まで連れて行ってくれるようです。


「我先に群がり 行列出来上がり
ギラギラの目 友達も皆 どうしよう
強く望む事か 適当でもいいか
取り敢えずは 乗車券の替わり」

周りの人間は自分の夢を叶えられるバスが来た!と喜び勇んで、というより欲望を剥き出しにしてバスへ乗り込もうとします。

主人公自身は特に叶えたいと切望している夢がある訳では無いようですが、周りに流されてとりあえず乗っとくかみたいなノリで乗車を決意します。
そして適当に望むことを書いてしまうのですがこれが後々大変なことになるみたいです。


「どけ そこどけ 乗り遅れるだろう 人数制限何人だ
嘘だろう コレを逃したら いつになる
あぁ ちょっと待ってくれ 俺を先に乗せてくれ
なぁ どうせ 大層な望みでも無いだろう」

さっきまで特に乗りたいとも思っていなかったけれど、いざ乗ると決めたら是が非でも乗りたくなってきたって感じですかね。もしかしてこのバスに乗れば何か見つけられるのかも、と考えたのかも知れません。

乗り遅れたらどうしよう、何人まで乗れるんだ、この後にバスは来るのか、切羽詰まった感じが出てますね。

自分だって適当に望みを書いたのに周りの人の夢に対してどうせ大層な望みでも無いだろうと言っているのは少し笑ってしまいましたが。


「鈍い音で吠えて 食い過ぎたバスが出る
泣き落としで 順番譲る馬鹿がいた
運ばれて数時間 乗り継ぎがあるらしい
次の便は 夜が来たら 出るらしい」

定員を超えるくらい人が乗っているという事でしょうか。
何はともあれバスは夢の先に向けて走り出します。

「泣き落としで 順番譲る馬鹿がいた」というフレーズがあります。
この泣き落としがどの場面で誰によって使われたのか、ここで解釈が分かれそうな気がしますが、今回はこのバスに乗る順番を譲ってもらうために主人公が泣き落としを使ったと解釈しました。(一番自然な気もするので)

数時間バスに乗っていると乗り継ぎの案内が流れます。ここで次の便に乗るかどうか、引き返すならここしかないって感じですね。


「あれ ここに無い でも こっちにも無い なんで乗車券が無い
予定外 見付からないまま 日が落ちる
あぁ ちょっと待ってくれ 俺もそれに乗せてくれ
おい そこの空席に 鞄 置いてんじゃねぇ」

しばらくしてから主人公はきちんと持って乗り込んだはずの乗車券が見当たらない事に気付きます。
この部分は適当に書いた望みだったので、しばらくしたら自分が何になりたいと書いたのか忘れてしまったと解釈しました。

結局乗車券が見つからないまま日が暮れてしまい乗り継ぎのバスがやって来ます。
乗車券は無いけれどここまで来たら戻れない(本当はまだ引き返せる)中途半端なところで立ち止まるのが怖い。と思った主人公はバスに乗り込もうとします。

空席にカバン置いてんじゃねぇと言っている辺り、このバスにもそれなりに人が乗っていそうだなと。


「違う これじゃない これでもない 違う
人間証明書が無い 予定外 俺が居ない
やばい 忍び込め」

人間証明書とは何かについてですが乗車券と同一だと考えてもいいかなと思いました。
夢や望みがある=人生に意義がある、人間として認められるみたいな感じでしょうか。

乗車権を得られるのは本当にやりたい事がある自分を持った人間だけ。主人公にはそれが無いのでこっそり忍び込むという手立てを取ります。


「あぁ ちょっと待ってくれ やはりココで降ろしてくれ
なぁ こんな人生は 望んじゃいない 望んでたのは・・・
あぁ 見逃してくれ 解らないまま乗ってたんだ
俺一人 降ろす為 止まってくれる筈もねえ」

しかし夢の先に近づくにつれて様子が変わっていきます。
あれ、なんか違うぞ、ちょっと待ってくれ、俺はこんな人生を送りたかったんじゃない。これがどういうものか分からずに乗ってたんだ。見逃してくれ、降ろしてくれ。
バスから降りたくてしかたない主人公ですが自分一人のために止まってくれるわけが無いと若干諦めているようです。


「強く望む事が 欲しいと望んだよ
夢の先なんて見たくもないから」

強く望むこと=夢が欲しいと望んだよ。

この後の最後の一文は正直どういう意味なのか分からないっていう⋯。

ここの解釈をする前に一つ。
私はバス=他人が敷いてくれたレールというイメージを持ちました。
言う通りに動けば夢の先へと連れていってくれる、それこそ夢のような代物ですね。

この考えを踏まえた上で以降の歌詞を解釈していきましょう。

結構ネガティブな考え方になってしまうんですが自分の力ではなく誰かの力を使って「夢を叶えた後の世界」まで行った人間はどうなるのかなと思った時に、夢が叶っちゃったからもう望むことがなくなってしまった(人生に意義が無くなってしまった)って感じになるのかなと。

そうなると後は夢の無くなった世界で生きていくしかないのかなと。
もちろん新しい夢を見つける人もいると思います。
けれど一度楽を覚えた(他人の力を使って夢を叶えた)人間がそれ以降自力で這いつくばってでも夢を叶えてやる!とはならないような気がします。

強く望むことのない人には人間証明書がない=人間として認められない、と言った感じでただ生きているだけの物になってしまうんですかね。

主人公はバスに乗るまでその事が分からなかったわけですが、バスに乗っているうちに気付いてしまったのかなと。

今は人間証明書のない自分だけれど適当に書いた夢の先に行けば華々しい人生が待っているんじゃないかと少し期待していた。
なのに夢の先に行ったって結局今と同じ、人生に意義のない自分のままじゃないか、待ってくれ、降ろしてくれ、僕が行きたかったのはこんな未来じゃない!みたいな感じですかね。

だからこそ主人公は強く望むことが欲しいと望んだのではないでしょうか。
強く望むことがある未来=自分の人生に意義がある未来、人間として認められる未来という事ですから。
そして夢の先=人生に意義のなくなった未来なんて見たくないよと言っているのかなと思いました。


うーん、難しいですね。特に一番最後!
ここの解釈は色んな方の意見を聞いてみたいなと思いました。
あとはバスが何を表しているのかっていうのも人それぞれな気がするのでここも聞いてみたいところです。
そして主人公は結局どうなったのか、気になる所です。
こんなに多くの謎を残して終わってもいいのか?って感じですが今回はこの辺りで。
ありがとうございました!




ユグドラシル

ユグドラシル

BUMP OF CHICKEN Butterfly 歌詞解釈

今回は「Butterflies」のリード曲である「Butterfly」を選びました。
なかなかかっこよくて良い曲ですよね、EDMサウンドもまた壮大さが引き立てられてるというか。


「誰にも聞こえない悲鳴が 内側で響く
気付かないふりした人が 気付かれるのを待っている」

聞こえない悲鳴、バンプの曲で良く出てくるヤツや!って感じですね。
辛くて仕方が無いから悲鳴を上げるんだけれど外に出せないから心の中で響くだけ。

悲鳴を上げた人は気づかないふりした人と同一人物かな。
多分また弱い自分とそれを認められない自分の構図で書かれている気がします。
悲鳴を上げた弱い自分に気づかないふりをしてるけど、弱い自分はその悲鳴に気づいて欲しいと思ってるんでしょう。


「いつか知った何かの言葉 重い鎧のように
この体を守るあまりに 動きを鈍くした」

いつか知った何かの言葉とは何なのか、と思って見てみた時この言葉は主人公にとって重い鎧のようなものだと書いてあります。
そこから彼にとっての足枷になるような言葉、彼が心の悲鳴を外へ向けて上げることを許さない言葉なのかなと思いました。

そしてこのような言葉から身を守るために殻に閉じこもっていったのかなと。


「光らなくなった靴の事 忘れてしまった唄の事
失くさないで運んでいく やり方はないと決めている」

光らなくなった靴、忘れてしまった唄。
何の暗喩なのかよく分からない⋯。

靴というのは私達が外に出る際には必ずと言っていいほど履くものですよね。
革靴なんかだと分かりやすいですけど新品は光沢というかツヤツヤしてます。けれどずっと履いているとくたびれて光沢が失われていきます。

つまりはこの主人公は自身の人生の中で神経をすり減らしくたびれてしまったという事なのかなと。
光には目標だとかなりたい自分だとかそういう意味もありそうだなと思ったり。

そして忘れてしまった唄ですが、今回は唄=靴の光という風に解釈しました。なのでこれもまた夢、目標みたいな感じなのかなと。

これらの事からこの歌詞を解釈すると、辛い気持ちを我慢して生きている内に夢や目標が見えなくなってしまった。夢や目標を見失わずに生きていく方法なんて無いんだよ。って感じになりそうです。



「誰にも聞こえない悲鳴が 内側で響く
ため息 胸に手を当てさせたのは 誰だろう」

誰にも言えない辛さが心の内側で響く。
内側で悲鳴を上げる自分が、外側で気付かないふりをしている自分に気付いてもらいたくて胸に手を当てさせます。


「明日生まれ変わったって 結局は自分の生まれ変わり
全部嫌いなままで 愛されたがった 量産型
この心 自分のもの 世界をどうにでも作り変える
どういじればどうなるか 本当は ちゃんと 知っている ずっと」

ここは少しディアマンっぽいなと思いました。
もし明日生まれ変わったって結局中身は自分自身。他の何者にもなれないんですよね。

次に量産型とは何か、ということについて考えてみたのですが、量産型って何処にでもあるとか無個性ってイメージがあったのでまだ何者にもなれていない自分(サナギ)って事なんじゃないかなと。

そして、ああなりたいこうなりたいという意思は自分のもので、その心一つで取り巻く世界をどうにでも変えられる、その方法を本当はずっと前から知っていると言っています。


「誰かの掲げた旗を 目印にして
大人しく歩くけど 作った旗も隠している」

ここでの旗もまた目標、夢を表しているのかなと思いました。
誰かに決められた目標を目指して敷かれたレールの上を歩いていくけれど本当は自分にもやりたいことがあるんだ、という事ですかね。


「このまま終わるものだって なんとなく悟り
笑って歩くけど 作った旗が捨てられない」

人生なんて誰かの敷いたレールを踏み外さないように歩いていくしかないんだと達観して納得したフリをしているけれど、本当に自分が望んでいた事、やりたかった事が頭から離れないようです。


「光らなくなった靴の光 忘れてしまった唄の唄
失くさないで運んでいく やり方を上手に出来ている」

人生に疲れて夢を見失ったと思っていた主人公、しかし実は今までずっと自分の夢をその手に握りしめていた事に彼は気付きます。
だからこそ後半の歌詞、失くさないで運んでいくやり方を上手に出来ているというフレーズが出てくるのかなと。


「涙は君に羽根をもらって キラキラ喜んで 飛んだ踊った
あまりにも綺麗だから 愛されなかった 量産型
悲しいほど強い魂 どれだけ憎んでも消えない 消せない
何よりも綺麗な事 本当は もっと 知っている ずっと」

この唄は終始内省に徹している曲だと感じたので、ここで出てくる「君」も主人公自身かなと思いました。

今まで悲鳴を上げることが出来ず一人で苦しんでいた主人公が外に向けて辛さ苦しさを吐き出せたシーンですかね。
「涙は君に羽根をもらって キラキラ喜んで 飛んだ踊った」のところでやっと感情を表に出せた喜びが感じられます。

その後の量産型ですが、これは一番のサビとは少し違う意味合いなのかなと思いました。
一番サビが「何者にもなれていない自分」ならば二番サビは「敷かれたレールの上を大人しく歩く人」といった感じでしょうか。

敷かれたレールの上を大人しく歩く綺麗な人間だったから(逆に魅力が感じられず)誰からも愛されなかった。
けれどどれだけ憎んでも自分の望む事、夢は消えないし消せなかった。
大人しくレールの上を歩くよりも素晴らしい事が世界にはある事を本当はずっと前から知っていた。みたいな感じでしょうか。


「涙は君に羽根をもらって キラキラ喜んで 飛んだ踊った
消えてしまう最後まで 命を歌った 量産型
その心 自分のもの 君が見たものから生まれてゆく
何よりも綺麗な事 本当は もっと 知っている ずっと」

最初の部分は先ほどと同じですね。

次の量産型⋯これはどういう意味なのかな⋯(笑)
自分の解釈では「涙」の事を言っているのかなと。

「消えてしまう最後まで 命を歌った」のは多分涙のことだと。
たくさんの涙の粒が、地に落ちて無くなってしまうその瞬間まで飛んだり踊ったりしながら外に出られた喜びを表しているのでしょう。
そしてこの歌詞は「量産型」を修飾しています。
つまり「量産型」=「涙」となりそうですね。

それ以降の歌詞は
自分の心(望むこと)は自分のものでほかの誰にも決めることは出来ない。
それは僕が見たものから生まれていく。
自分のなりたいもの、やりたいこと、本当はずっと前から知っているんだよ。(だから僕のやりたいことを自分の心に従ってやってみよう。)
という風に解釈しました。


初めて「Butterflies」の曲を歌詞解釈してみましたが、なんだか分かるようで分からない部分が多かったように思います。
これが人生経験の差でしょうか⋯(汗)
私がもう少し社会の荒波に揉まれれば理解出来る部分も増えてくるのかも知れませんね。精進します。

何はともあれお付き合い頂きありがとうございました!これからもブログを更新していくと思うのでよろしくお願いします!




Butterflies(通常盤)

Butterflies(通常盤)

BUMP OF CHICKEN 真っ赤な空を見ただろうか 歌詞解釈

かなり久々の更新になってしまいました。
私がブログの更新を忘れている間にブログにコメントをして下さった方がいらっしゃって、そのコメントがとても嬉しいものだったので新しい記事を書く気力が湧いてきました。
本当にありがとうございます!

今回は私がバンプを聴き始めた頃にハマった「真っ赤な空を見ただろうか」の解釈をしたいと思います。
サビのメロディと歌詞がものすごく好きなんですよねこの曲⋯。
バンプを知らない方に
「オススメある?」
と聞かれたら間違いなく推すであろう一曲です(笑)



「溜め息の訳を聞いてみても 自分のじゃないから解らない
だからせめて知りたがる 解らないくせに聞きたがる」

まずここでは二人の人間が出てきます。この唄を歌う主人公と「あいつ」と呼ばれている人ですね。
この二人を僕と君としますね。

他人のつらさや苦しみはその人にしか解らないものですよね。どんなに想像力を働かせてみても完全に解る、という事は多分無いでしょう。

僕も君の悩み苦しみの片鱗に触れ、溜め息の訳を聞いてみますが完全に理解する事は出来ません。

しかしだからこそ僕は溜め息の訳を聞くのかなと。
全てを理解する事は出来なくても理解出来ないからと言って目を逸らしたくない!君がどんな気持ちでいるのかを知り、共有したい!という心情なのかな。


「あいつの痛みはあいつのもの 分けて貰う手段が解らない
だけど 力になりたがる こいつの痛みも こいつのもの」

君の痛みは君のものでありその痛みを共有する手段が僕には解りません。けれど少しでも君の力になりたくて、君の話を聞くことで君を理解し、君の痛みを知ろうとします。

しかしながら君を理解しようと必死になっている僕、その僕の痛みも僕にしか分からないものなんだよと歌っています。


「ふたりがひとつだったなら 同じ鞄を背負えただろう
ふたりがひとつだったなら 別れの日など来ないだろう」

ふたりがひとつだったなら=同一人物だったならという事でしょう。
二人が同じ人なら同じ思い出、同じ記憶を共有出来たし別れの日など来なかっただろうと言っています。
裏を返せば、僕達はお互い知らない部分があるから完全に理解し合う事は出来ないし、いつかは別れの日が来るという事でしょう。


「言葉ばかり必死になって やっと幾つか覚えたのに
ただ一度の微笑みが あんなに上手に喋るとは」

君にどんな言葉を掛ければ負担が軽くなるだろうか、僕は必死に考え、慰めの言葉をいくつか見つけました。
そんな折に君が見せた笑顔に僕は
「言葉なんかなくてもこんなに伝わってくるものがあるんだ。」
と気づきます。

微笑みからは君の僕へ対する感謝や気遣い、いわゆる優しさが感じ取れたのかもしれないですね。違うかもしれませんが⋯。


「いろんな世界を覗く度に いろんな事が恥ずかしくなった
子供のままじゃ みっともないからと爪先で立つ 本当のガキだ」

ここで場面が変わります。何となく一番は過去の回想だったのかなと考えています。
夕焼け空を見て君を思い出した僕が過去に思いを馳せているように感じました。

二番は今現在の僕の様子を歌っているのでしょう。

色んな世界を覗く=色々な経験をし、大人になっていく、という事ですかね。
大人になっていく中で僕は自分の子供っぽさを恥ずかしいと感じ背伸びをして生きようとします。
けれど背伸びをして無理して生きている事が逆にガキっぽいなぁとも感じているようです。


「夕焼け空 きれいだと思う心を どうか殺さないで
そんな心 馬鹿正直に 話すことを馬鹿にしないで」

夕焼け空を綺麗だと思う心=純粋な少年のような心だと考えました。

先ほどの歌詞で僕は子供のままじゃみっともないと純真な心を隠そうとします。
しかしながら夕焼け空を見た事がきっかけで、僕は今まで子供の心を隠そうとしてきたことがそもそも子供っぽかったと思い至ります。

そしてそういう気持ちを無くさないで、それから子供の心を持ち馬鹿正直に話すことを馬鹿にしないで(周りの大人達にも子供の心を無くさないでと言っているのかな?)と歌っています。


「ひとりがふたつだったから 見られる怖さが生まれたよ
ひとりがふたつだったから 見つめる強さも生まれるよ」

ここは解釈に悩みましたね。

バンプがよくやる「二人の自分の対話」みたいなやつかなとも思ったんですけどなんだか唐突すぎる気がしなくもない⋯。
かと言って君と僕の事を表している!と言われても何だかしっくり来なくて⋯。

まあ結局前者かなーって感じで解釈しました。
僕の純真な部分(子供の心)とそれを隠そうとする僕の対話かなと。(子供僕と大人僕とします。)

先ほどの歌詞で
「夕焼け空 きれいだと思う心を どうか殺さないで」
ってあったと思うんですけどこれは子供僕が大人僕に対して言ってるんだと思います。

きっと大人僕が子供僕を拒絶した時からずっと子供僕は大人僕に対して語りかけていたんだと思います。
けれど無理して背伸びしている自分を見られるのも、子供僕と向き合うのも怖かった僕はそれに耳を傾けずに来たのだ、と解釈しました。


「理屈ばかり こねまわして すっかり冷めた胸の奥が
ただ一度の微笑みで こんなに見事に燃えるとは」

ここで微笑みという言葉が再度出てきますが二番の歌詞では君が僕の近くに居るようには思えないんですよね。
少し考えたのですが、後に出てくる「僕の好きな微笑みを 重ねて浮かべた夕焼け空」という歌詞から微笑み=夕焼け空と取ってもいいのかなと。

大人になっていくにつれて子供僕から離れ拒絶していった大人僕でしたが夕焼け空を見て君の笑顔、優しさを思い出したことにより、子供僕と向き合い、そして受け入れられるようになったのだと思います。


「ふたりがひとつだったなら 出会う日など来なかっただろう」

君と僕が同一人物だったなら別れがない代わりに出会いもなかった、君と出会えてよかったという事でしょうか。


「大切な人に唄いたい 聴こえているのかも解らない
だからせめて続けたい 続ける意味さえ解らない」

大切な人とは君のことだと思います。
君のために唄いたい。君に届くかは解らないけれど。
だからせめて唄い続けたい。続ける意味があるのかも解らないけれど。

ここは僕から君への色んな思いが溢れ出している場面のような気がします。

君への感謝や愛着などが溢れ出して唄になる、僕と君の間にはもう別れが訪れているので君にその唄が届くかは解らない、唄い続けることに意味があるかも解らないけれど、それでも子供の心を思い出させてくれた君を想って唄い続けたい。みたいな感じですかね。(これは完全に私の脳内補完ですが⋯。)


「一人で見た 真っ赤な空 君もどこかで見ただろうか
僕の好きな微笑みを 重ねて浮かべた夕焼け空」

僕が一人で見ている夕焼け空を君もどこかで見ただろうか。
ここも真っ赤な空を笑顔のメタファーとして捉えると
「君が僕に笑顔(優しさ)をくれたように僕も君に笑顔をあげられていたかな」
となるのかなと。


「ただ一度の微笑みに こんなに勇気を貰うとは
ここまで喉が震えるとは」

君がくれたただ一度の微笑みは僕にとって自分でも驚くほど強烈な影響を与えているようです。(まあそうでなければ子供の心と向き合う原動力は与えられないですよね。)
君がくれた無意識の優しさがどれほど僕の救いになっているかという事を表している一節なのかなと思いました。


言葉がなくても本当にその人を思った行動をすれば相手にも伝わっていると私は思います。
きっと君の笑顔が僕の救いになっているように、僕が君のためを思ってしていた事はちゃんと君に届いてると思います。(そうあって欲しいという願望)

今回はこの辺りで終わりにしたいと思います。
読んでくださった方、本当にありがとうございました!



涙のふるさと

涙のふるさと

One Direction Heart Attack 和訳歌詞

今回一身上の都合(英語の試験があるけれど真面目に勉強したくない)によってOne Directionの曲を和訳してみようかと思い記事を作りました。
バンプの歌詞考察ばかりしていたブログなので趣向が変わりすぎてアレですけどお付き合い頂けると嬉しいです!

One Directionはメロディーが好きなのと英語が聞き取りやすいのがあってよく聴いてますね。
その中でも今回はHeart Attackを選ばせてもらいました。

Baby, you've got me sick,
I don't know what I did.

君は僕を病気にした。
一体僕が何をしたの?

get sick で病気になる、という意味ですがget O sickの形でOを病気にさせるという意味になります。
Don't get me sick.(風邪を移さないでね。)は使いやすいので覚えておいてもいいかも?

次の文は直訳では「私がした事を私は知らない。」となりますが、主人公が女の子に振られたというバックグラウンドを踏まえると、僕が何をしたから嫌いになったの?みたいなニュアンスが出た方がいいかなと。


Need to take a break and figure it out, yeah.


休憩して理解する必要があるね。

このandは順序を表す接続詞であると思われるので、休憩をして心に余裕が出来たら僕の行動と君の気持ちについて考えてみる、という意味かと。

Got your voice in my head,
Saying let's just be friends,
Can't believe the words came out of your mouth, yeah.

君の声が頭の中で聞こえたんだ。
友達のままでいようと言っている。
君の口からそんな言葉を聞くなんて信じられないよ。

Just be friends.」これはもうよく使われる言葉なので(特に恋多き方には)まるっと覚えて損は無いです。告白を断る時に使う言葉ですね。

come out of~は「~から出てくる」というイディオムですね。


I'm trying to be okay,
I'm trying to be alright.
But seeing you with him,
Just don't feel right.

平気になれるよう頑張ってるよ。
立ち直れるように頑張ってるよ。
だけど彼といる君を見ると
何だか腑に落ちないんだ。

okayは形容詞で「大丈夫で」という意味があります。
それから中高の授業でもよく聞いた話だと思いますがtry to~は「~しようと頑張る」、try ~ingは「試しに~してみる」という意味になります。結構意味が違うので使い分けに注意です。

feel rightは「しっくりくる」という意味です。

And I'm like
Never thought it'd hurt so bad,
Getting over you-ou.

僕はこんな風にに手酷く傷つく事になるなんて考えもしなかったよ。
君を乗り越えるために。

be likeには「似る、様相を呈する」などの意味があります。
get overは「乗り越える」のイディオムですね。

And,
You're giving me a heart attack,
Looking like you do-oo.
そして、君は僕の心臓をギュッと締め付けるんだ。
君がやっているかのように。

Heart attackは「心臓麻痺、心筋梗塞」という意味ですけど流石にそこまで重い感じじゃないと思うので胸が締め付けられる、くらいの意味で取りました。
look likeは「~に似ている」という意味ですね。


Cause you're all I ever wanted.
Thought you'd be the one and,

君は僕が欲しかったその全てだから。
運命の人だと思ってたんだよ。

Causeはbecauseの略式でしょう。
You are the one.は直訳すると「あなたはその人だ!」となりますが今回は文脈的にあなたこそが運命の人だ!って感じですかね。


You're giving me a heart attack,
Getting over you-ou-ou-ou.

だから君は僕の心臓を締め付ける。
君を乗り越えるために。


Yeah,
Baby, now that you're gone,
I can't stand dumb love songs,
Missing you is all I'm thinking about, yeah.

今では君がいなくなってしまったから
僕はバカげたラブソングには耐えられない。
いつでもどこでも君が恋しいなんて考えてる。

now that~で「今や~だから」
Missing~以降は直訳すると「あなたが恋しいことは私が考えている全てだ。」となるのですが少し自然になるように訳しました。


Everyone's telling me,
I'm just too blind to see,
How you messed me up,
I'm better off now, yeah.

みんな僕に言っている。
目を覚ませ、と。
どんなに君は僕をめちゃくちゃにしたことだろう。
今は快方に向かってるよ。

I'm just blind to see.は直訳すると「私は見るために盲目になりすぎているだけだ」となりますが分かりやすく「目を覚ましなさい」と訳しました。
mess up 「めちゃめちゃにする」、be better off 「いっそう楽である」

I'm trying to be okay,
I'm trying to be alright.
But seeing you with him,
Just don't feel right.

後はほぼ同じですね。

And I'm like,
Never thought it'd hurt so bad,
Getting over you-ou.
And,

You're giving me a heart attack,
Looking like you do-oo.
Cause you're all I ever wanted.
Thought you'd be the one and,

You're giving me a heart attack,
Getting over you-ou-ou-ou.
Yeah, every time you look like that, oww!


You're giving me a heart attack!
Seeing you with him,
Just don't feel right.


And I'm like,
Never thought it'd hurt so bad,
Getting over you-ou.
And,

You're giving me a heart attack,
Looking like you do-oo.
Cause you're all I ever wanted.
Thought you'd be the one and,

You're giving me a heart attack,
Getting over you-ou-ou-ou.
You're all I ever wanted
Yeaaah, every time you look like that.


You're all I ever wanted.
You're giving me a heart attack.

拙い和訳でしたが見ていただけたなら幸いです。
ありがとうございました!

BUMP OF CHICKEN ウェザーリポート 歌詞解釈

久々の更新です。
今回は「ウェザーリポート」の解釈をしていきたいと思います。
ウェザーリポートはカラオケに行ったら絶対歌うバンプ曲の一つです。
サビでいきなり高くなるところがめっちゃ難しいですけど(笑)


「雨上がり差したまんま 傘がひとつ
決まり通り色を踏んで 濡らした紐靴
マンホールはセーフね 帰り道で
いつも通り傘の中 笑顔がふたつ」

私は二人の登場人物が出てくる話だと思ったのですが、他の方の解釈を見るとあなた=自分説で展開されてる方もいらっしゃいましたね。なかなか興味深かったです。

主人公達は小学生が下校時によくやるようなゲームに興じていますね。
私も子供の頃は白線だけを踏んで帰る、みたいなのをやってました。

傘が一つなのは傘を忘れたからか、ゲーム中のルールだったからか分からないですけど。ただこの傘からは何かのメタファーなんだろうなという匂いがします。

傘の中で笑顔がふたつ、それがいつもどおりの風景のはずなのですがこの歌詞以降明確に二人が相合傘をしている事が分かる表記がないので、あなたに起こった事件が二人の関係にも変化をもたらしてるのかなぁと思ったり。


「何も言えないのは 何も言わないから
あんな事があったのに 笑うから」

あんな事とはあなたに起こった悲しい出来事なのでしょう。
あなたが本心を見せて弱音を吐いてくれればなんとかしてあげたいのだけれど、何も言わずに笑うから主人公は何も言えないという状況でしょうか。


「あなたの その呼吸が あなたの心はどうであれ
確かに続く今日を 悲しい程 愛しく思う」

呼吸=生命と捉えるのが良さそうです。
今まで傘の中で一緒に楽しい気持ちを共有し、大げさに言うとお互いの気持ちを分かりあっていた彼らですが、ここで主人公はあなたの心が分からなくなっています。

傘=あなたの本心を隠すヴェールと捉えると今までは傘の内側にいられた主人公が傘の外に出た事であなたの本心が分からなくなったということですかね。

そしてあなたがどう感じているかは分からないけれど、あなたが辛い中で確かに今日も生きている事をとても愛しく思う。と続けています。

「いつもより沈黙が 耳元で騒ぐ
次に出る言葉で 賭けをしている様な
夕焼けに差したまんま 傘がひとつ
見慣れた横顔 初めて見た様な」

お互いがお互いを気づかい、向こうがどう出てくるか読み合っているうちに沈黙になってしまい、それが気になってしょうがないという感じかな。

ゲームが終わり夕日が差してきた後も傘をしまわずに差したままのあなた、主人公が傘の内側を覗いてみると見慣れたあなたの横顔がなんだか他人の様に思える。
きっと主人公があなたの本心を垣間見た瞬間の話だと思うのですが、今まで主人公が持っていた「あなたのイメージ」からは想像出来ないようなものだったためこのような表現になったのかなと。

横顔という点から多分あなたは見られていたことに気づいてなかったのだと思います。
気づいてないうちに少しだけ漏れた本心を主人公はちゃんと見ていたわけですね。


「傷付いたその時を 近くで見ていた
この目の前でだって 笑おうとするから」

ここは、辛い出来事があった瞬間を主人公が目撃していたと捉えるよりは
「この子はきっと傷つけられた瞬間もこんな風に笑おうとしてたんじゃないかな」
と考え、傷つけられた瞬間を見ているように感じたと捉える方がいいのかなと思いました。


「あなたの その笑顔が 誰かの心を許すなら
せめて傘の内側は あなたを許して どうか見せて欲しい」

あなたは傷つけられた瞬間でさえ加害者を責めず笑顔を作ろうとしました。
それは多分、あなたが被害者であるとともに加害者である、と自己認識していたからなのかなと思います。
「こうやって傷つけられても仕方ない理由が私にはあるんだ。」
と自分を責めている節がありそうだなと。

だからこその傘の内側(あなたの本心)はあなたを許してあげてほしい、そして本心を僕にも隠さずに見せてほしい。という歌詞なのかな。


「触れないのが思いやり そういう場合もあるけど
我ながら卑怯な言い訳 痛みを知るのがただ怖いだけ」

この部分は主人公が「何も言えないのは何も言わないから」と言った理由に当たるところかなと。


「最終下校時刻の チャイムが遠く
車屋の前の交差点で また明日 じゃあね
国道の川を渡って やっぱり振り向いたら
マンホールの上に立って 傘がくるくる」

そしてまた二人の下校時間がやってきます。
先日と同じような遊びをしながら帰っていたのでしょう。
また明日!と言って別れたけれどあなたの事が気になって振り向く主人公。

雨は降っていない、そして傘を差すことが二人の間のルールであるなら主人公と別れた後まで傘を差している必要は無いんですよね。
にも関わらずあなたは律儀に主人公とのルールを守ってゲームを続行している。
なんとなく
「まだ一緒に遊びたいよ、一緒にいてほしいよ。」
というあなたの声が聞こえてくるような気がします。


「あなたの あの笑顔が あなたの心を隠していた
あの傘の向こう側は きっとそうだ 信号は赤」

この歌詞の前に一瞬の静寂があるのですが、多分別れた後も傘を差しながら帰るあなたを見た主人公がハッとする様子を表しているのかなと。

「あの傘の向こう側で君は僕に心の中を見られることを待っているのだ。きっとそうだ。行かなきゃ。」
と思い主人公はあなたに向かって走り出します。

笑顔もあなたの本心を隠すものという意味で傘とイコールかもしれないですね。


「あなたの その呼吸が あなたを何度責めたでしょう
それでも続く今日を 笑う前に 抱きしめて欲しい
抱きしめに行こう」

辛い出来事があってから何度もあなたは自分を責め続けました。そして苦しい中で今日も生きています。
それを理解した主人公は、苦しみを隠す前に今日あなたが生きている事を大事にしてほしいと考えます。
そして主人公自身もあなたを抱きしめるために走ります。


「車屋の前の交差点で ショーウィンドウに映る
相合傘ひとりぼっち それを抱きしめた
自分で抱きしめた」

最後は誰が抱きしめているのかで解釈が分かれると思いますが、私は主人公があなたを抱きしめた路線で行きたいです。

傘をわざわざ相合傘と呼んでいるのはあなたの心境の変化を表しているのかなと思いました。

今までのあなたは無理に笑顔を作ったり、傘の内側に隠れたりして本心を見せてはくれませんでした。(無意識ではポロリと見せてましたが)

しかし相合傘というのは二人で入る事が前提になっています。
つまりあなたが主人公の居場所を傘の中に作る(主人公を受け入れ心を見せる)という事なのかなと。

相合傘の中ひとりぼっちで主人公が来てくれることを待つあなたと、それに気づき心ごとあなたを抱きしめる主人公、というところで歌詞は終わりを迎えます。


ハッピーエンドかと言われるとまだまだ二人には試練が待っていそうな気もしますが、少しずつ前進している二人だからきっと大丈夫だと思えます。


この曲は爽やかなメロディーと切なくも素敵な歌詞が最高だと思うのでぜひ色んな方に聴いて頂きたいですね。
ではこの辺りで終わりにしたいと思います。
ありがとうございました。


COSMONAUT

COSMONAUT

BUMP OF CHICKEN 66号線 歌詞解釈

私は歌を聴いて泣くっていう経験があまり無かったのですが「66号線」を初めて聴いた時はボロ泣きした覚えがあります(笑)
あとはKとかMerry Christmasとかも泣きましたね。

なので今回の曲には結構思い入れがあるんですよね。
大好きな曲なので感情移入がすごいかも知れませんがやっていこうと思います。(言うていつも大好きとか一番好きとか言ってる気が⋯。)


「聞かなきゃいけない話が 全く頭に入らないのは 愛されたくて 必死だから
申し訳ない事だけど どうする事も出来ません あなたが聞けという横で 僕はこれを書いてる」

僕とあなたという二人の登場人物が出てきました。
あなたが話を聞けと言っている横で僕はこの唄を書いているんですかね。
愛されたくていっぱいいっぱいになって、どうやったらあなたの気を引けるか考えてたらあなたの話が耳に入らない。という事かな。


「66号線の途中 蓋を開けちゃって ごめんね ああ だけどおかげで やっと見付けた
僕の知らない記憶に襲われて 泣いちゃった大切な人 近くにいられて 嬉しかった
肩に溢してくれた 涙で出来た 音符を繋いで 盾を作ろう」

66は藤原さんの親友であるディレクターさんのラッキーナンバーらしいです。
もともと彼に向けて作られた歌らしいのですが、私は最初の方ラブソングとして聴いてましたね。

66号線ってなんだろうと思ったんですけど、やっぱり私は道=人生をイメージさせられちゃうんですよね。

あなたの人生の途中、あなたが隠したくて見たくなくて蓋をした辛い出来事。
それを見てしまったことに僕は謝罪します。
けれど僕の知らない所で起こった辛い出来事を思い出し泣いているあなたを見て
「あなたが泣いている時近くにいられて良かった」
とも思います。

肩に溢してくれた~以降はバンプっぽい表現だなと思ったのですが
「君が弱い部分を見せてくれたから僕は君の心を守れるような唄を作るよ。」
ってことなのかな?

こういう解釈をしてるからラブソングだと思ってしまったわけですね(笑)
こんなのカラオケで異性に歌われたら好きになるしかないですよね(?)


「声を無くしたら僕じゃなくなる それでも好きだと 言ってくれますか ただ一言だけ誉めてください それだけで全てを信じる」

歌えなくなったら僕じゃなくなってしまうけれどそれでも好きだと言ってくれますか。
サビは藤原さんの歌い方のせいか分かりませんが少し悲痛な感じがするんですよね。

「唄を歌えない僕には価値なんかないのかもしれないけれど、それでも好きでいてほしい。」
でも好きでいてくれ!なんて強気には行けないから疑問形なんですよね。

声が無くなったあと(の話なのかな?)一言でいいから褒めてください(僕への好意を示して欲しい)
それだけであなたの全てを信じるよ。


「こいつにはなんにも敵わないなって 笑いながらさ 実は結構 傷付くんだぜ
勝負なんかしたくない 本当に嫌われるの恐い あなたが笑うのなら なんだって歌う
いつか教えてくれた 言葉で出来た 音符を鍛えて 剣にしたよ」

最初の言葉はあなたからのものですかね。
君には何も敵わないよ。って言われたら普通なら褒められてると感じそうなものですが、僕はあなたとの距離が広がったような気がして嫌なのかも。

君は敵わないなんて言うけど君に嫌われたくないから勝負なんてしたくないんだよ。勝負なんかより君が笑ってくれる唄を歌いたい。みたいな感じでしょうか。

そしていつかあなたが教えてくれた言葉で唄を作り、それをあなたを守る剣へと変化させます。


「僕を無くしてもあなたでいられる それでも離れずいてくれますか ただその掌で撫でてください それだけで心を守れる」

あなたにとっての僕は一番大切な存在という訳では無いから僕がいなくなってもあなたはあなたでいられる。それくらいの存在ではあるけれど僕と一緒にいてくれますか?
ここも強制したくても出来ない願望といった感じがします。

ただその掌で撫でてください、ここも僕への好意を示して欲しいという事ですかね。
あなたから好かれている、その実感を得られればあなたの心を守ることが出来る。
あなたが僕の事を嫌っていれば僕がやろうとしている事はありがた迷惑になるからという事かも知れませんね。


「ワクワクだとかドキドキだとか あなたとしか分けられない様に 出会う前から育った 会いたかった」

ここの歌詞は秀逸すぎて。鳥肌は立つわ涙は出るわで大変な事になってました(笑)
私もこんな事言われてみたい。°(°`ω´ °)°。

出会う前から会いたかったと言えるくらいの素敵な関係を築けている僕とあなたがとても羨ましく感じますね。


「僕にだってきっとあなたを救える 今でも好きだと 言ってくれますか あなたを無くしても僕は生きていく それでも信じていてくれますか
ただこの事だけ疑わないでね それだけで声が出せたんだ 立てたんだ 歌えたんだ」

僕にだってきっとあなたを悲しみから守ってあげられる。出会った時から色々変わったけど今でも好きだと言ってくれますか?

あなたがいなくなってしまっても僕は辛い気持ちを抱えつつ前へ前へと進んでいくよ。
それを薄情だなんて思わないで。僕がずっとあなたの事を大切に思い続けていく事を信じてくれますか?

とりあえず僕があなたのことを大切に思っていてこの剣と盾(唄)であなたを守りたいと思っている、これだけは疑わないで。
君が信じてくれるだけで僕は君の為に立ち上がれる。剣を振るい盾で防ぐ事が出来る。(唄を歌える)


「聞かなきゃいけない話が 全く頭に入らないのは 役立ちたくて 必死だから
僕が見付けるまで生きてくれて 見付けてくれて あ りがとう あなたが選んだ世界に こんな唄が出来たよ」

あなたの役に立ちたくて何をすればいいか必死に考えていたら、聞かないといけない話が頭に入ってこない。
僕があなたを、あなたの悲しみを見つけるまで生きてくれて、そして僕のことを見つけてくれてありがとう。

あなたが選んだ僕と生きる世界にこの唄が出来たよ。


やっぱりいいですね、この曲は。
ラブソングじゃなかったとしても、私的にはラブソングとして聴くと心打たれるものが多いです。

巷に溢れる「あなたが好きだから会いたい、電話したい、てか早く会いに来て」とか「お前に一目惚れ、色々な女と付き合ったけどお前が最高」みたいなラブソングよりすごく切実で誠実な感じがしますし。

まあ別にバンプ以外の歌手の歌を貶したい訳では無いのでこの辺で終わりにしますが。

今回の考察はもうちょっと突っ込んで解釈出来たんじゃないかなとも思うのでまた色々考えてみます。
ありがとうございました。



COSMONAUT

COSMONAUT